
紅海の船の悲劇:惨事後16人行方不明
紅海での観光船惨事:16人行方不明、28人救助 エジプト沖で最近起きた海難事故により、紅海で観光船が沈没し、16人が行方不明となっている。「シー・ストーリー」号として知られるこの船は、5日間のダイビング旅行中、日曜早朝に遭難信号に遭遇した。行方不明者の中には、英国人2人、フィンランド人1人、エジプト人4人が含まれている。 事件の詳細 合計44人を乗せた「シー・ストーリー」号は、現地時間午前5時30分に遭難信号を発した。同船はマルサ・アラムを出発し、人気のダイビングスポットを航行する予定だった。紅海知事アムル・ハナフィ少将は、緊急サービスが迅速に動員され、28人の救助に成功したと報告した。同氏は、生存者全員がワディ・エル・ジェマル地域で適切な医療を受けていることを確認した。 当局は沈没の原因をまだ特定していないが、船内に技術的な欠陥は報告されていないと指摘している。しかし、気象条件が影響した可能性もある。気象学者は、風速が 時速 37~43 マイル に達し、波の高さが 3~4 メートル になる荒れた海を警告していた。 継続的な捜索活動 この悲劇を受けて、エジプト海軍の軍艦「エル・ファテフ」と軍用機の支援を受けて捜索活動が強化されている。ハナフィ知事は、行方不明者の捜索活動は軍と連携して行われていると強調した。 マルサ・アラムの地方議会は、乗組員は全員エジプト人で、スペインから5人、イギリスから4人、ドイツから4人、アメリカから2人という複数の国からの観光客が含まれていたと発表している。ポーランド外務省も、乗組員にポーランド国民2人が乗っていた可能性があるという報告に言及している。 当局は行方不明者に関するさらなる情報を待ちながら、救助活動を継続している。英国外務省は地元当局と緊密に協力し、被害を受けた家族を支援している。 今後の展望 この悲劇的な事件の捜査が進むにつれ、エジプトの人気観光地における海上活動の安全規制の強化に注目が集まるだろう。マルサ・アラムは、その美しいサンゴ礁と海洋生物により、今でもダイバーに人気のスポットだが、この事件は悪天候時の安全対策について重大な疑問を提起している。 行方不明者の捜索と生存者への支援が継続されている中、エジプトの対応は、この息を呑むような海岸の観光地への旅行を検討している海外からの観光客の信頼を回復する上で極めて重要となるだろう。