セルビアで悲劇的な天蓋崩壊、11人死亡

セルビアで悲劇的な天蓋崩壊、11人死亡

セルビア北部の鉄道駅でコンクリート製の屋根が崩落し、少なくとも11人が死亡したとイヴィツァ・ダチッチ内務大臣が発表。死者数はさらに増える可能性もあると示唆した。セルビア国営ラジオテレビ(RTS)の報道によると、この事故は現地時間正午ごろ、セルビア第二の都市ノヴィ・サドで、屋外の屋根の下のベンチに人々が座っていたときに発生した。事故から数時間後に瓦礫の下から生還した女性2人を含む3人が入院中である。 国内各地から約80名の救助隊員が捜索・復旧作業に参加し、重機も活用して作業を支援した。鉄道駅は2021年に改修工事が行われ、今年も改修工事が予定されており、7月5日に正式に再開する予定。セルビアのメディア筋によると、セルビア鉄道インフラは、屋根の修復は再建作業の一部ではないと述べた。 ミロシュ・ヴチェヴィッチ首相は、この事態について言及し、1964年まで遡るこの天蓋の維持管理に携わった者たちが責任を問われることになるだろうと主張した。首相は金曜日をノヴィ・サドの戦後史上最も困難な日の一つと表現した。「これはノヴィ・サドとセルビア全体にとって重大かつ悲劇的な出来事だ」と述べ、犠牲者の家族に哀悼の意を表し、緊急対応にあたった人々に感謝の意を表した。 この悲劇を受けて、政府は土曜日を公式追悼の日と宣言した。救助活動は続いており、多数の作業員が瓦礫の中から生存者を捜索している。この災害が進行するにつれ、国内のインフラの安全性とメンテナンス慣行に対する懸念が浮き彫りになった。この事件は、即時の救助活動だけでなく、セルビアの公共施設の説明責任に関するより広範な影響にも注目を集めている。