バーミンガムの男、150万ポンドの密輸計画で有罪判決
人身売買業者が150万ポンドの取引で有罪判決 バーミンガム在住の男性が、イギリス海峡を越えた移民の不法輸送を容易にし、150万ポンドを稼いだ大規模な作戦を画策した罪で有罪判決を受けた。54歳のピスティワン・ジャミールは、フランスの犯罪組織内の人脈を利用して、英国への避難を求める人々の危険な旅を手配した。 捜査の展開 ジャミールの活動は、2023年9月にアルバニア国籍のフィオレンティーノ・ハリラジが小型船で英国に密入国した事件を受けて明るみに出た。この作戦中、ジャミールは移民たちを「ハト」や「棒」などの蔑称で呼んでいたと伝えられている。 彼は9月1日、バーミンガムでフィオレンティーノの親戚であるアルタン・ハリラジと会った後、逮捕された。この会談中に現金がやり取りされ、監視カメラにはジャミールが「乗客は3人、全員出発準備完了」と確認する様子が映っていた。フィオレンティーノはこの会談の直後に海峡を無事に渡った。 国家犯罪庁(NCA)の証拠により、ジャミールは密輸の幇助に深く関与しており、密輸業者間の競争が自身の利益に影響を及ぼしていることを懸念していることがわかった。 NCAは、ジャミールが自身の活動について話し、犯罪ネットワークとの取引を通じて少なくとも**200万ドル(150万ポンド)**を稼いだと言及した電話会話を監視した。 裁判手続きと判決 ジャミールは2023年12月20日、バーミンガム刑事裁判所で不法移民幇助の罪2件について有罪を認めた。フィオレンティーノ・ハリラジも同様の罪状1件を認め、アルタン・ハリラジは容疑を否認した後、有罪判決を受けた。 NCAのオペレーションマネージャー、ポール・ジョーンズ氏は、「私たちが集めた証拠は、ピスティワン・ジャミールがフランスで人身売買組織のために働く英国を拠点とする有力なブローカーだったことを明確に示している」と述べた。同氏は、ジャミールの活動の真の範囲が完全に解明されることはないかもしれないが、同氏が相当の期間関与していたことは明らかだと指摘した。 3人の被告に対する判決は12月3日にバーミンガム刑事裁判所で言い渡される予定だ。 当局が人身売買組織の取り締まりを続ける中、この事件は国境を越えた不法移民の継続的な課題を強調し、このような違法行為に対抗するための強力な執行措置の必要性を浮き彫りにしている。