
王室メンバーが洪水被害を受けたパイポルタを訪問、抗議活動勃発
洪水危機の最中、パイポルタへの王室訪問 スペイン国王夫妻は、最近の洪水で深刻な被害を受けた町パイポルタを訪問した際、抗議者から敵対的な対応を受けた。抗議者は**「殺人者」や恥を知れ**と叫び、災害に対する政府の対応に対する怒りを表明した。 抗議者の怒り フェリペ国王とレティシア王妃が町を歩いていると、泥やその他の物が投げつけられ、二人は明らかに動揺していた。騒ぎにもかかわらず、国王夫妻は群衆を慰めている様子が見られた。 「国民が怒っているのは当然であり、国民がこの訪問がなぜそれほど緊急なのか理解していないのも当然だ」 - バレンシア州議会議員フアン・ボルデラ この洪水により200人以上が死亡し、スペインではここ数十年で最悪の洪水の一つとなった。救急隊員らは地下で生存者の捜索と遺体の収容を続けている。 政府の対応 王室訪問にはスペインのペドロ・サンチェス首相とバレンシア州議会議長カルロス・マソンも含まれていたが、緊張が高まったため両名はすぐに避難した。報道によると、サンチェス首相に物が投げつけられたとのことで、出発時に彼の車に石が投げつけられる映像も撮影されている。 当局の警告と支援が不十分であるとの国民の抗議を受けて、サンチェス大統領は、復旧作業を支援するためにさらに 10,000 人の兵士、警察官、治安部隊を派遣するよう命じた。これは、平時におけるスペイン最大の派遣となる。 「この対応が十分ではないことは承知している」とサンチェス氏は述べ、「深刻な問題と不足」を認めた。 洪水は激しい降雨の後に始まり、橋が崩壊し、町が浸水した。多くのコミュニティは水、食料、電気などの基本的なサービスが遮断されたままである。 コミュニティの連帯 王室訪問をめぐる混乱にもかかわらず、洪水の被害を受けた人々への連帯の声が数多く寄せられている。政府の支援が強化される中、バケツやほうきを手にした何百人ものボランティアがバレンシアに集結し、清掃活動に協力している。 当局は、パイポルタだけでも、この大惨事により少なくとも62人の死者が出たと報告している。地元当局の災害対応に対する住民の怒りが高まる中、救助活動が続く中、状況は依然として悲惨なままである。